
自由に移動できないつらさを、コロナ禍で多くの日本人が味わっている。ところが、コロナとは全く別の意味の”制限”に悩まされている人がいる。クルド人のアリさん。徴兵から逃れるため、1993年にトルコから日本へやってきた。ただ、問題が一つあった。18年間、難民申請をしているものの、受理されず、仮放免という状況にあるのだ。千葉県と埼玉県を跨ぐ橋の上でアリさんはこう話す。「これ以上先に行ったら違反になる。理解できないけどね。最後までこの橋を行ってはいけない」。取材で見えてきた日本の大いなる歪みとは何か。ドキュメンタリー映像作家の久保田徹さんが解説します。
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