
たった1つの数字の大きさだけで、物事の尺を捉えてしまうことはないだろうか。例えば、生活保護の不正受給が挙げられる。2018年に厚労省が公表した調査によると、不正受給の年間被害額は約140億円だった。一見、大きい額に見える。しかし、生活保護を対象とした年間の予算額は3.8兆円あり、不正受給額は0.37%にすぎない。しかも4年連続で減少している。こうした例は世の中に数え切れないほどある。私たちは数字を見誤っているのではないか。物事の大きさを正確に捉えるために、気をつけることは何か。東洋経済オンライン編集部の荻原和樹さんに、データを正しく認識するためのポイントなどを語ってもらいます。
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