伊澤 理江ジャーナリスト

英国ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。新聞社・外資系PR会社などを経て、現在はネットメディア、新聞、ラジオ等で取材・執筆活動を行っている。

千葉県犬吠埼の東方沖350キロメートル付近といえば、太平洋のただ中である。当然ながら周囲は海ばかりで、陸地はどこにも見えない。そんな洋上で巻き網漁船「第58寿和丸」は停泊していた。朝7時ごろから、1時間ほどカツオの群れを追尾したが、釣果は出て…

写真に写っている男の子は2年余り前、母親の手で布団に投げつけられたことがある。幸い、子どもにけがはなく、家庭も平穏を取り戻している。なぜ、そんなことをしてしまったのか。夫の転勤で見知らぬ土地での慣れない子育て。夫は激務で帰りが遅く、頼れる知人もいない。「アウェイ育児」に追い込まれた末のことだった。そんなケースから浮かび上がってきたものとは──。連載【子育て困難社会 母親たちの現実】①

子育てをめぐる問題の根本では、「育児は女性のもの」という“常識”が今も強く残っている。これはいったい、何なのか。「母性」の研究で知られる恵泉女学園大学学長・大日向雅美氏に「問題の本質」を徹底的に語ってもらった。連載【子育て困難社会 母親たちの現実】②

子育てに専念する「母親」の中には、深い孤独に陥る人が少なくない。家族も含め、大人との会話がほとんどない人もいる。そんな母親たちの声には、誰が耳を傾けるのだろうか。声が誰にも届かないとしたら?──。育児のストレスでメンタルを病む母親たち。その要因が「家事・育児への夫の不参加」ではなく、「妻の孤独」という調査もある。現場を歩いた。連載【子育て困難社会 母親たちの現実】③

「お母さんになったんだから、こうしなきゃ」。子育て中の母親の中には、この“理想”にとらわれ、苦しむ人が少なくない。手作りの食事、きれいに片付いた部屋、幼いうちは子どもと一緒に……。それを当然だと思う周囲の人たちには「家族」も含まれる。専門家によると、そうした「あるべき姿」が育児を苦しいものにしている大きな要因なのに、当の母親はそれに気付いていないという。今回は「家族そろってのピクニックが憧れだった」という女性の話から始めたい。連載【子育て困難社会 母親たちの現実】④

福島県いわき市の地域紙「日々の新聞」は、全国に読者を広げ、この10月に400号が出る。創刊時から記者は2人。全国規模のメディアや都道府県単位の新聞にはできないことがあると言う。

外国人労働者の受け入れ拡大が進み、日本語ができない子どもが急増するなか、教育現場の対応が追いついていない。就学状況を確認できない外国人児童・生徒はおよそ1万6千人。 現場で何が起きているのか。

後部座席から『なんで、あそこで臨界事故が起きるんだ』って会話が聞こえた」。そう地元のタクシー運転手は振り返る……  中国新聞「今を読む」に掲載されたコラムです。

写真の道をまっすぐ進むと、核燃料加工施設があったJCO東海事業所に突き当たる。1999年9月30日、茨城県東海村のこの施設で「臨界事故」が発生。日本で初めて、事故被ばくによる死者を2人出し、近隣住民を含めた667人が被ばくした。「想定外」の場所で起きた「想定外」の事故だった。あれから20年。事故後、何が変わり、何が変わらなかったのか。当時の村長や役場職員、何も知らず現場に駆けつけた救急隊長、未知の急性被ばく治療に挑んだ医師、そして住民……。その後、福島で原発事故も起きたが、臨界事故の教訓はどう生かされたのか。...

沈没船や水没した港町、集落。世界各地の海や湖の底に沈む、そうした遺跡を調べると、タイムカプセルのように、当時の人々の暮らしぶりや新たな史実が分かる。それが「水中考古学」だ。水中の遺跡調査は研究者たちを魅了するとともに、国の海洋戦略としても重視されているという。なぜ、この分野が注目されているのか……

「特定妊婦」という言葉を聞いたことがあるだろうか。予期せぬ妊娠や未成年での妊娠、経済的な問題などから、赤ちゃんを育てることが難しい女性たち。出産前から支援の手が必要なそういった女性を「特定妊婦」と呼ぶ。では、なぜ、彼女たちを公的に支援するのだろうか。家庭での養育が困難に陥り、赤ちゃんに重大な影響が出る「万が一の事態」を防ぐためだ……


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Team

  1. 穐吉 洋子

    カメラマン、ジャーナリスト。北海道新聞写真記者を経て、ウェブメディアを中心に記事、写真を発表している。

  2. 伊澤 理江

    ジャーナリスト。新聞社、PR会社などを経て、ネットメディア、新聞、ラジオ等で取材・執筆活動を行っている。

  3. 板垣 聡旨

    記者。三重県出身。ミレニアル世代が抱える社会問題をテーマに取材を行っている。

  4. 越膳 こずえ

    英国ロンドンに約30年在住。ジャーナリスト、通訳・翻訳家。

  5. oya-prof
    大矢 英代

    ジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督。米国を拠点に軍隊・国家の構造的暴力をテーマに取材している。

  6. 奥村 倫弘

    東京都市大学メディア情報学部教授。読売新聞社記者を経て、ヤフー・トピックス編集長などを務めた。

  7. 岸田 浩和

    ドキュメンタリー監督、映像記者。ニュースメディア向けの映像取材の企画制作、法人の情報発信に携わる。

  8. 木野 龍逸

    フリーランスライター。クルマやエネルギー問題、原発事故など、幅広く社会問題をカバーしている。

  9. 末澤 寧史

    ライター・編集者・出版プロデューサー。異文化理解につながるテーマを多く取材している。

  10. 鈴木 祐太

    ジャーナリスト。「政治とカネ」「子どもの貧困」などの社会問題を中心に記事を発表している。

  11. 高田 昌幸

    ジャーナリスト。東京都市大学教授。新聞記者を通算30年。北海道警察の裏金問題取材で新聞協会賞などを受賞。

  12. 田之上 裕美

    ビデオジャーナリスト。2018年からフリー。海外メディアを中心に映像取材を行っている。

  13. 津田 大介

    ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。近年は地域課題の解決や社会起業などをテーマに取材を続けている。

  14. 当銘 寿夫

    ジャーナリスト。在沖米軍基地問題や沖縄戦などを取材。共著に『沖縄フェイク(偽)の見破り方』など。

  15. 長瀬 千雅

    ライター、編集者。1972年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。週刊誌編集部などを経てフリー。

  16. 西岡 千史

    国内外の農業、林業、漁業の現場をたずねながら、政府が主導する制度変更の問題点の取材を続けている。

  17. 藤田 和恵

    ジャーナリスト。労働問題などを取材している。著書に『民営化という名の労働破壊』など。

  18. 柴田 大輔

    フォトジャーナリスト。住民の側から見た紛争、難民、麻薬問題、先住民族、日本の農村などの取材を続けている。

  19. 本間 誠也

    ジャーナリスト。新潟県生まれ。北海道新聞記者を経て、フリー記者

  20. 益田 美樹

    フリーライター、ジャーナリスト。元読売新聞社会部記者。 著書に『義肢装具士になるには』(ぺりかん社)など。

  21. 松本 創

    ノンフィクションライター。神戸新聞記者を経てフリーに。著書に『軌道 福知山線脱線事故』など。

  22. 宮本 由貴子

    ライター・編集者。女性誌編集者などを経て、独立。共著に『「わたし」と平成』(フィルムアート社)など。

  23. And More

    Frontline Pressにはこの他、多くの取材記者や研究者らが加わっています

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