「自由で公正な 社会のために 公共のメディアをめざす」を掲げたインターネットメディア「Choose Life Project」(CLP)が、番組制作費として立憲民主党から1000万円以上の資金提供を受けていたとして、CLPの出演者だったエッセイスト・小島慶子さんら5人が1月5日、連名で抗議文を出した。
それによると、CLPは2020年春から約半年間、広告会社などを経由して立憲民主党から「番組制作費」名目で1000万円以上の資金提供を受けていたという。さらに、「報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは報道倫理に反する」「公正な報道の根幹を揺るがす行為」と強く批判している。
CLPに関してフロントラインプレスは2020年夏、代表の佐治洋氏にインタビューし、その内容を記事『テレビ報道に危機覚えた記者たちの重い一石 Choose Life Projectは公共メディアを目指す』にまとめ、公表した(2020年8月9日、東洋経済オンライン)。また、フロントラインプレスが企画協力していた東京FMのラジオ番組『TOKYO SLOW NEWS』でも佐治氏をゲストに招き、CLPの活動や狙いを語ってもらった(同年9月15日)。オルタナティブ・メディアとしての動きを伝えることにニュース性があると判断したためである。
しかし、上記抗議文に記されている事柄が事実であれば、問題は看過できず、極めて残念というほかはない。CLPに対しては2022年1月5日、大意、以下3点の説明を求めた。現在は回答を待っている状態である。
・小島氏らの抗議文に記された、立憲民主党からの資金提供は事実か。
・東洋経済オンラインの記事に関する取材、およびFM東京への出演があった際、すでに資金提供は行われていたか。
・上記が事実であれば、フロントラインプレスの取材やFM番組で、資金提供の事実を秘したまま「公共のメディアとして報道を続ける」旨を答えた理由は何か。
フロントラインプレス合同会社