政治家が自らの政治団体に寄付し、その還付申告によって自身の税金を取り戻す――。こうした耳を疑うようなカラクリが今もまかり通っていることをフロントラインプレスの調査報道が明らかにしました。租税特別措置法の“抜け道”を利用したもので、自分が代表を務める政党支部に寄付した政治家は、確定申告で寄附金控除を申請すれば、なんと、寄付額の約3割が戻る仕組みです。
フロントラインプレスは情報開示請求によって、全国の都道府県選管から必要書類を入手し、その他の公開資料なども踏まえて全国会議員を調査しました。その結果、“抜け道”を利用して税金を取り戻そうとした衆参両院の議員は、与野党問わず、合計39人にも達しました。その中には現職閣僚や著名な議員もいます。対象期間は2015~2019年。こうした実態が明らかになるのは初めてです。
この調査結果は、スローニュースで公開しました。また概要については東洋経済オンラインでも発表しました。
◆大調査 確定申告で税金を取り戻す国会議員たち(スローニュース)
◆政治献金を「確定申告で取り戻す議員」の呆れた実態(東洋経済オンライン)