刑事裁判の重要な証拠となるにもかかわらず、警察のビデオカメラのSDカードから事件関連の動画データが消されていた——。大阪地裁で係争中の覚せい剤事件の公判でこうした事実が発覚しました。
SDカードをめぐっては過去にも大阪地裁で似たようなケースがありました。風営法違反をめぐる2012年のクラブ「NOON」事件。内偵時に警察が撮影した画像記録が後に全て消去されていたのです。近年では、警察がSDカードそのものを紛失する事態も全国で相次いでいます。
現場の撮影記録は、刑事裁判でも使用される重要な証拠。事件捜査の要です。警察の現場でいったい、何が起きているのでしょうか。「警察の捜査用SDカード」問題。フロントラインはこれを丹念に追いかけ、文春オンラインで記事3本を公開しました。
・大阪覚せい剤事件「警察が証拠動画をわざと消した?」 捜査SDカード“改ざん”問題とは 警察SDカード問題#1
・冤罪の恐れも……警察SDカード「素人でも10分で編集できちゃう」問題 警察SDカード問題#2
・「42都道府県警が採用」なぜ警察は“改ざん”できる捜査SDカードを使い続けるのか? 警察SDカード問題#3