【続報】条例違反の「指導書」購入/小平市担当部長「違反の認識なかった」

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東京都小平市が2015年度と20年度、24年度に小学校の「教師用指導書」を購入した際、条例の定めに反し、議会の承諾なしに約9200万円余りを支出していた問題で、条例違反の認識について小平市の岡﨑奈緒子・教育指導担当部長は6月28日の市議会で、「(他市から照会のあった)昨年11月の段階では違反の認識はなかった」と答弁し、条例違反の認識を持ったのは今年5月に他自治体の状況を把握した後だったと明言した。 一方で、岡﨑部長は、答弁3日前の6月24日に開かれた市議会の全員協議会で「昨年11月に必要な手続きが漏れている(と認識していた)」と説明しており、自身の答弁に食い違いが生じている。このため、市議の一部からは「答弁の食い違いは今回の事象(の本当の原因がどこにあったのか)に疑念を持たざるを得ない」との声も出ている。

28日の市議会で質問に立った安竹洋平市議(一人会派の会)は「他市からの照会について文書などの記録は残っているか」とただした。これに対し、岡﨑部長は「電話による問い合わせだった。記録はない」と答弁。青木由美子教育長らへの報告についても「口頭で済ませたため、記録を残していない」ことを明らかにした。

同様の問題が発生した東京都武蔵野市などでは執行部が追認を求める議案を議会に上程し、議会も追認を決議している。小平市議会は追認決議案について市議会生活文教委員会に付託し、小林洋子市長らの給与減額に関する議案ついては閉会中の継続審査とすることを決めた。

議案説明する小林洋子小平市長(28日・小平市議会)

 

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