米軍基地内のオミクロン株、さらに拡大/日米地位協定で米軍関係者の出入国は“フリーパス”

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 新型コロナウイルス対策の“大きな抜け穴”が、ますます明瞭になっている。

 琉球新報の取材に対し、在日米軍は23日、今年9月以降、米軍関係者が在日米軍基地に入る際、米国出国時のPCR検査義務を解除していたことを認めた。沖縄では、米軍のキャンプ・ハンセンで大規模クラスターが発生などを受け、日本への出発72時間以内に検査を実施するとの方針に変更したという。また、沖縄県保健医療部によると、米海軍病院は、ワクチンの2回接種者は入国後の移動制限期間中も割り当てられた基地内だけでなく、基地間の移動も認められていたと説明しているという。

 キャンプ・ハンセンではこれまで、200人を超すオミクロン株の感染者が確認されている。このため、地元の金武町議会は12月24日、軍人・軍属を基地から外出させないことなどを求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

 また、各メディアの報道によれば、山口県岩国市在住で、米軍岩国基地に勤務する30代の日本人男性が新型コロナウイルスのオミクロン株に感染していることが、新たに確認された。

 日刊ゲンダイDIGITALは『新型コロナ「水際対策」決壊!在日米軍基地の出入国は“フリーパス状態”の大甘』を12月24日に公開。この中で、元外務省国際情報局長の孫崎享氏は「在日米軍基地に行く米兵には入国審査もないため、基地に入るのも自国内の移動のようなつもりだったのでしょう。あらためて日本政府は厳格な管理を米側に求めるべきなのは言うまでもありません」と語っている。

 米軍関係者が日本の検疫をすり抜けている現状については、2020年8月にフロントラインプレスの当銘寿夫記者が東洋経済オンラインで『米軍関係者「日本に何人いるか不明」という珍妙』という記事で言及している。コロナのパンデミック対策であっても、日米地位協定によって米軍は日本の国内法を上回る存在になっていることに触れたものだ。

『米軍、9月以降は全基地での出国時PCR義務を解除 行動制限中も基地間は移動』(琉球新報 2021年12月24日)
『新型コロナ「水際対策」決壊!在日米軍基地の出入国は“フリーパス状態”の大甘』(日刊ゲンダイDIGITAL、12月24日)
東洋経済オンライン『米軍関係者「日本に何人いるか不明」という珍妙』(東洋経済オンライン 2020年8月26日)

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