自民党京都府連の“巨額選挙買収疑惑” 国会質疑詳報  二之湯・国家公安委員長「事実だが、買収ではない」

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◆資金を配ったのは、府連会長だった自分の個人の判断

■城井委員

 あと幾つか伺おうと思いますが、大臣、今回のこの960万円の支出は、御自身からの申出ですか。それとも、自民党京都府連のシステムや仕組みに基づいて出されたものですか。つまり、参議院選挙前に京都府連から何らか指示があってこれを出してくださいという話だったのか、この点を確認させてください。

■二之湯国務大臣

 これは私個人のあれでございます。

■城井委員

 個人の判断ということでございましたが、今回、報道の中でも一つのポイントになっているのは、こうした仕組みがあるというのを書いてある引継書があるかないか、こういう話になっております。そこで、伺います。二之湯大臣が前回出馬をされた平成28年の選挙の前、2年前ぐらいになるかなと思うんですが、平成25年から26年のあたりというのは、二之湯大臣はこの自民党京都府連の中でどのような役職におられましたか。

■二之湯国務大臣

 平成26年ですか。 (城井委員「5年から26年にかけてのあたり」と呼ぶ)私は京都府連の会長をしていたと思いますね。だけれども、今おっしゃっておりますように、その文書の存在というのは全く私は知りません。

 

■城井委員

 まだ聞いていないんですが、今伺いたかったのは、では、その府連会長当時に事務局長は替わられましたか。あるいは、府連会長を退いて次の会長に替わるときに事務局長の引継ぎがありましたか。

■二之湯国務大臣

 はっきりと 憶はないんですが、あの当時、府連の事務局長はお二人の警察のOBの方がいらっしゃいまして、そして事務局長と事務局長心得という方がいらっしゃった、そのようなことを記憶しております。

■城井委員

 その当時の引継ぎの段階ということなんですが、引継書を作成されたとされる当時の府連の事務局長から当時の二之湯府連会長に、引継ぎについての相談があったかなかったか、この点をお願いします。

■二之湯国務大臣

 ございません。

■城井委員

 今の点は重要な御答弁だと思いますので、また議事録精査をいたしたいと思います。さて、ここまで、自民党京都府連所属の二之湯大臣に事実確認をまず申し上げました。伺う限り、実態はまだ明らかではないというふうに感じています。2019年の参議院選挙でも、昨年の衆議院選挙でも、自民党京都府連からお金が配られたとの多数の地方政治家の証言も報じられています。国政選挙のたびに慣例化をもししていたならば、組織ぐるみでの選挙買収の意図が色濃く疑われるということになります。

■参考
『「カネは配ったけど買収じゃない」国家公安委員長の言いぶんにSNS呆れ果て「国が腐っていく」「正義感あるのか」』(smart FLASH 2022年2月10日)
国会中継録画 衆院予算委員会の当該部分(国会公式サイトから)

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