調査報道グループ「Frontline Press(フロントラインプレス)」は2019年5月、上に掲げた三つを掲げて正式にスタートしました。
「日本の報道はダメだ」「もう終わっている」――。メディアやマスコミに対しては近年、そんな言葉が当たり前に向けられています。特に「調査報道はほとんどない」と言われます。
Frontline Pressは新しい調査報道のかたちを目指します。「まず自分たちで道をつくろう」という取材記者たちが集まり、新たな組織で「良質なニュース・報道」をつくりだすことにしました。
何よりも「論より事実」を重視します。新しい調査報道のかたち・取材手法・記事の見せ方を研究し、実践して、社会に広がるアンフェア(不公正)な構造を明らかにしていきます。読者や専門家と縦横に交流し、課題解決に向けた糸口も探ります。
集っているのは年齢も経験も異なる、多種多様なメンバーです。立場や経歴とは無関係に「良質な報道を続ける」の一点で集いました。組織内ではお互いが相手を尊重し、敬意を払います。メディア環境が激変するなか、「取材と報道」という営みの新たなモデルづくりも目指します。
2019年5月 Frontline Press